弱冠
今、世界陸上が韓国大邱で行われています。
超人達のパフォーマンスに目が釘付けの人も多いのではないでしょうか。
昨日、TVを見ておりますと、
メインキャスターのО田さんが
「弱冠17歳の……」と何度か弱冠という言葉を発していました。
ん?弱冠の使い方はそうだっけかな。
たしか、二十歳にしか使えないはず。
調べてみました。
ヤフー辞書(大辞泉)によれば、
1 《「礼記」曲礼上の「二十を弱と曰ひて冠す」から》男子20歳のこと。
ほらほらぁ~、О田さん、誤用ですよ。
と、いい気になっていたら、ムムム。
2 年が若いこと。「―二七歳で代議士に当選した」
ふ~む、誤用じゃないんですね。
もともとは1の意味しかなかったのに、
そのうちに誤用であったであろう2が多くなったのでしょね。
近い将来、辞書に1と2が逆に書かれるのかもしれません。
言葉は生きています。
どんどん意味も変化しています。
大切なのは、生きているという認識を持ち、
常に言葉に敏感になることかもしれません。
そうすれば、語彙も自然に増えていくでしょう。
ヒトは、頭の中で言葉を使って考えています。
言葉を知らなければ、考える力もその分弱くなるはずです。
言葉を学ぶ国語はすべての教科の基礎であることは自明です。
英語などの外国語を学ぶことは大切でしょうけれど、
国語をないがしろにしてはいけませんね。